世界の中心で、愛をさけぶ

前にも、読んだことあったかも。
この作家さんは、すごく豊かな表現力。
その中に、軽妙なユーモア。
恋愛小説をこれだけどまんなかから堂々と描ききるの、なんかかっこいい。

「朝、目が覚めると泣いていた」で始まる出だしも、タイトルも、インパクトある。

「見ること、知ること、感じること···生きることに動機を与えてくれる人がいなくなってしまった。彼女はもうぼくと一緒に生きてはくれないから。」
「選び取ったものだけが現実になり、それ以外は消えてしまうからだ。アキが目にするのは、無数の可能性のなかから選び取られた、ただ一つの「ぼく」だった。」