北の国から

北の国からをね、見てるんだ。
私、こういうの、どストライクなんだなあ 。
思ったよりも、コミカルで、美しくて、そして手厳しい。たくさん感情が揺られて、この物語を通して出会うたくさんの強い思いを感じて。

富良野の、風景。
やりきれない表情。
はしゃぐ子ども。
故郷のあたたかさ。
自然の厳しさ。
動物たちの可憐さ。

誰一人として、悪者に描かないのが、すごく良い。誰もが、人間としての魅力と、弱さを持っていて 、それらを細部にわたって描ききっているところが。決してわかりやすいキャラクターを設定するのではなくて、人としてのぶれや矛盾までも描ききっているところが。
誰も悪くないのに。みんな、幸せになりたいのに。どうして私たち、時に首を締め合ってしまうんだろう。

東京の人は気楽でいいよなー、って。
気楽そうに見えるんだ。だけど、東京で育ったひとには、故郷がない。