今日は、午後いっぱいを費やして、「友罪」を読みました。
アメリカから帰ってきたばかりのともだちと図書館にずっとおりました。
きちんとテーマをもった小説を読むのは、なんだか覚悟がいりますね。
著者の覚悟が伝わってくるから。
ずっしり。
犯罪者は、どんなふうに過去を背負っていかなければいかないのか。
まわりの人は、犯罪歴のあるものをどのようにして受け止めるのか。
薬丸岳の小説は少し前に「Aではない君と」をよみました。
「過去を背負う」という言葉があるけれど。
「過去」は背負うものかな。
記憶に残ったのは、文章を書く「勇気」の話。
「ジャーナリスト」という仕事についても、考えさせられる場面がありました。
自分として文章を公表し、批判も全部受け止める覚悟で、真実をつたえること。
誰かが言っていました。
表現することは自由だと。
例え矛盾していても、倫理に反していも、突発的でも、なんでも。
ただし、それに対するすべての反応を受け入れること。
それが、表現するということだと。
それって、本当に難しいことだね。
傷つくことが、どうしようもなく怖いから。