あられもない祈り

西加奈子がラジオで絶賛してたから、島本理生に挑戦。

正直なところ、期待は超えられなかったけれど、人と人との特殊な関係性を描く能力がとっても高い人なのだなあと思いました。山崎ナオコーラにちょっと似てるかも。

 

「セックスという行為そのものはいつだって不透明で、ただその前後にある意味ばかりを必要としていた、それを打ち砕いたのはあなただった。」

「百回会ってからじゃないと、好きも嫌いも分からないような人間ではないつもりです。」

「私はたとえ殴られたって、そばにいてほしい。」

「あなたの中には、私の仕組みを変えるかもしれない光がたしかにある。」

「みんな、自分のことなんて分からなくて、人のことばかりがよく見える。だから人と関わるんだろう。教えたり、教えられたりするために。」

「ぜんぶ自分が悪いだなんて、ぜんぶ自分が悪くないといってるのと同じことだ。」