銀色夏生ワールド

バカにされたり、変な目で見られたり、そういうことを恐れないで言葉を紡げるってすごい。
少しだけ情が移ると、私は引っ張られてしまうんだな。
ものわかりがいい人になって、嘘をついてしまうよ、本当に。
久しぶりに、音読をしてみたくなる。音読、大好きだったな。

~「ロマンス」より~

「ものわかりのいい人ということになってしまって 今では 断続的に かなしいウソつき」
「ボクが矛盾だらけだってことが 一緒にいると わかるさ」
「私の矛盾をやさしく指摘してくれるような あなたのこの恋の守り方が好きだった」
「そして君に出会うまでは孤独だったと」

~「黄昏国」より~

「砂漠のところは どんなです はるかかなたがみえますか 金と銀との雨ですか」
「あの時 君がボクに与えたと思ってるものを あの時 実がボクは 受けとらなかったんだ」
「あなたは僕を抱きよせた さよならの手をふるために」
「ぼくたちをふたりください」
「また会おうね」