水中の哲学者たち

こんな人がいるんだなあと思った。

哲学することは、おもしろいよね。

 

「場の流れ的に」ひとが死ぬアクション映画とかが怖いという気持ち、よくわかる。あんなにも性格のよい主人公のまわりで、ひとの命が平等に扱われていないようなかんじ。

 

「好きな木が切られて、かなしかった。」

くだらなくなんかなくて、そういうことを話してもらえるようなひとになりたいと思いました。

 

「実行犯が億人組でそのうちのひとりが僕である可能性/岡野大嗣」

悪の認識が反転してこちら側に向かってくるような、すごい詩だな。誰も、誰かを全面的に否定する権利はないのだ。

 

「不意にひとを傷つけるということ、傷つけられるということ。傷つけて、傷つくということ。ふとした瞬間に、ひとも壊れてしまうということ。まばゆく確かな朝が、壊れてしまうということ。世界は、簡単に壊れてしまう可能性があるということ。」

ひとが傷つくとき、その深さは周りには見えなくて。見せられなくて。