劇場

又吉直樹の小説は読んだんだけど、映画を見ていなくて、はじめて見ました。
2人の関係性が変わっていく様子が丁寧に描かれてて、時間の経過というのが、とっても絶妙に表現された映画だと思いました。2時間そこらで、序盤に起きた出来事を心から懐かしいって思えるの、けっこうすごいことだと思った。
振り返ってみると、どうしてあんなことが出来たんだろうって、過去に確かに起こっていたことが、幻みたいに思えたり。
やっぱり、私たちの世界はどこまでも狭くて、だけどどこまでも広い。急に狭くなったり広くなったりするからびっくりしちゃう。
部屋の壁が倒れていく演出が好きでした。
自転車での山崎くんの長ゼリフは悲しくなりました。やっぱり、感情の起伏の激しいひとが優しいとき、悲しい。