旅ドロップ

フェリーの中で読んだ。
エッセイを読むと、著者のことに詳しくなって、もう友達みたい。
私も、自分が身軽でない日がくるなんて、思ってもみなかった。ひどくさびしい感情の表現の仕方が適切でかっこいい。

「旅にでるとき、私はいつも、ちっぽけな子供に戻ってしまう気がする。」
「パリは大人の街で、それらを持たないー従って一人前の大人とは認められないー人間にはつめたい。」
「絵を買うのは勇気のいることだ。自分がその絵にふさわしいかどうか心配になる。」
「自分が身軽でなくなる日がくるなんて、考えてもみなかった。それ以来、大事な試験に落第したような気持ちがし続けている。」