穂村弘の恋愛エッセイ。
ちょっと有り余る自意識が鼻につくこともありますが、なんてったっておもしろい。
おでこに相手の順位が出るセカイ、残酷だなあ。
すぐに女性を女神にしてしまう、穂村弘。
「うまく云えないんだけど、たぶん初めてのことをふたりで分け合いたかったんだと思う。たとえ、それが一緒に罠に掛かることでも。」
「今日という日の「可能性」が終わってしまう痛みだ。」
「私には毎日の暮らしのなかできちんと布団を干したり、パンや牛乳を切らさないようにしておく能力がない。」
「このひとは花火をみたらただそれに向かって歩けばいいと思ってるんだな、と思う。素敵だ。」
「故障せし飛行機白雲の外に出て星らんらんとありし物語」 葛原妙子