深呼吸の必要

長田弘の詩集を読みました。

知っている感覚が、たくさんたくさんでてきた。

子どもの頃かかえてた、センス・オブ・ワンダー。今も変わらずに、持ち続けていたいです。

 

「そのときだったんだ。そのとき、きみはもう、一人の子どもじゃなくて、一人のおとなになってたんだ。歩くということが、きみにとって、ここからそこにゆくという、ただそれだけのことにすぎなくなってしまったとき。」

「きみはいまでは、二人のちがう人間がたがいの明るさを弱めることなく、おなじ明るさのままで一緒にいるということがどんなに難しいことかを、よく知っている。」「ひとを直列的にでなく、並列的に好きになるということが、どんなに難しいことかを、きみがほんとうに知ったとき。」

「きみがきみの人生で、「こころが痛い」としかいえない痛みを、はじめて自分に知ったとき。」

「原っぱには、何もなかったのだ。けれども、誰のものでもなかった何もない原っぱには、ほかのどこにもないものがあった。きみの自由が。」