LISTEN

実用書や啓発本は普段は読まないのだけど、知り合いに勧められて、読んだらおもしろかった。

世の中の人が、どれだけ話を聞いて欲しがってるか、わかった。聞いてもらえないと、人は孤独になる。人とのつながりを感じられない人が増えているんだ。

事実の奥には感情があって。その感情に寄り添いたいと思う。相手を嫌いになるのは、理解してもらえるという期待が裏切られたときなんだ。

生きていくうえでの教訓がたくさんある本だ。

親しい人でも、相手を知っていると思い込んではいけない。親密であるほど、相手への誤解が多いのは、興味深い。

理解しようとすることを怠ってはいけないんだなって思う。バイアスを持って分類してしまうのも、よくないな。まっさらな気持ちでいつも人と向き合いたい。思い込みのない好奇心を持っていたい。どんな人でも、おもしろい話があるって思って、良い聞き手でいたい。

人は誰しも、表向きの人格、以上のものを持っているのだろう。そこに潜むもこに、耳を傾けたい。

生きた実感をいちばん味わわせてくれるのは不確実性で、聞くことは思いもしなかったストーリーを知ることだから。

単なる会話にも、本当にたくさんの、情報量があるのだ。

連絡を取り続けるという行為、やっぱり大事な人にはやらないとね。

自分が次に何を話すかを考えずに、全力で話を理解するのは、難しいけど意識したい。

あと、SNSによってどんどん考えが偏ってしまうのは、危険なことだと思う。効果的な反対意見は、相手の意見を聞くことでしか生まれないのに、耳をふさいでしまうのは、子供じみている。

営業せず、黙って聞くほうが売れたりすることとか、難聴は孤独を生むこととか、おもしろかった。

 

「携帯電話があるだけで、親密感が生まれない。」

「広告でも、ビックヒットはユーザーの声を聞いてこそ。」

「会話での平等な話者交代、が能力の高いチームを生む。」

「聞きたいようにしか聞かないと、だまされてしまう。つじつまが合わない会話を、そのままにしないことが大事。」

「耳をふさぐと分断が生まれる。」

SNSは、社会全体を反映していない。」

「自分の話は他人には迷惑、と思う人は多い。」

「ユーモアを分かち合うこと。」

「助言しようなどと思わないこと。」

「会話をずらすのではなく受け止める努力。」

「注意力散漫であるほど、企業は儲かる。」

「最高の友情とは、前回会ったときと変わらず、すぐ会話の続きを再開できる関係。相手の言葉があなたの中にずっと残っていたということ。」

「聞かないなら、相手を傷つけると知ったうえで選択する。」

「思いやりをもってうけとめないと、その人は今後あなたと話すときこの人に本心は話せないと考え、きれいごとしか話してくれなくなる。」