映画をみることと本をよむこと。

最近は、映画をいろいろみています。

NANA,横道世之介、火花、GO,太陽のうた、ピースオブケイクパッチギ! .....

 

本を読んでから映画をみるのはあまり好きではありません。

本を読んでるときには、登場人物たちは、ぼんやりしてるから。ぼんやりしたまんま物語は進んでくけれど、なんでそうなっていくかは納得しながら進んでいく感じがする。だけど、映画になると、だいたいの場合はっきり特定され過ぎてしまうから。特定の女優さんと俳優さんの物語になってしまって、彼らのいる空間は映像として存在していて、そこに余白がないのです。そうなると、もう本を読んだときに感じた空気感とか手触りが消えてなくなってしまう感じがするのね。

 

映画をみてから本を読むのはもっと好きではありません。

特定の誰かとか、特定の場面を思い浮かべながら本を読み進めるのって気持ち悪いのね。

映画と本の違いってなんだろうって言われたら、いろいろあるけれど私はこんな風に思います。映画は、すとんと視覚的におさまって私の中にはいってくる。あたかも自分の知らないところでそんな世界が存在しているかのように。だけど、本を読むということは、いつも、何も分からないところへ手探りで進んでいくような気がする。並んだ文字の羅列をひとつひとつ確かめながら、これでいいのかなって問いかけながら進んでいく。

だから、良い映画をみると、この世界っておもしろいところだと思う。

だから、良い本をよむと、この世界にはおもしろいことを考える人がいるなと思う。

 

 

「この世に歌ったらあかん歌なんてないんだよ!」(「パッチギ!」より引用)