妊娠と子育ての一部始終が川上未映子の激情感を持って伝えられる、とっても読み応えのあるエッセイ。
日本における出産と育児のリアルが、ぎっしり詰まってる。
お腹を痛めて産む信仰のこと、産婦人科のこと、出産前の検査や入院のこと、パートナーとの信頼関係のこと、仕事との両立やお金のこと。
日々のしんどさや葛藤のこと、少しだけ心構えができるような気持ちになる。
私、子ども育てるのと、今の仕事を続けていくの、どっちもやるのは絶対絶対ムリだろうな。
結婚したり子供産んだりするとき、たくさんたくさん考えて、たくさんたくさん泣くんだろうな。
その分だけ、きっとたくさんおめでとうって言われて、それで、もっと孤独になるんだろうな。
育児を、だれかと分かち合うことができる、助けを求めることができるってこと、ほんとに大事なことだなと思いました。