わからない言葉がたくさんあって、でもわからなくて当たり前だと言ってくれる著者。それでも、わかりたいと思うし、わかるような気がしてしまう。
「噴水のような公園で、公園のような家族たちが、花のように揺れている」
「10代のころ、深夜の車道に寝転がって星を見つけて叫んだせいで、まだ私の1%が車道に転がったままでいる。大人って、記憶喪失にならんとなれんのな。」
「発射した銃弾、こめかみにたどり着くまで70年」
「百年後、すべてが凍ってしまって、わたしひとり生き残った後の、ひどい気持ちを、今、抱いていたいと思う。」
「あなたのために、なんて図々しいことは言えません。けれどぼくは、「みんなの言葉」ではなく、いつまでも、「ひとりぼっちの言葉」を、書き続けようと決めています。」