日記(2021年11月)

引っ越してきてからはじめて、こんなにもいろんな色の海をみた。

何歳になっても、母親にだけ素っ気なくなる。本当の意味で甘えている。

いつまでたってもセックスが気持ちいいのかどうなのかよくわからない。

もう全部知ってるからあの人のこと嫌いになったりしない。

ひとりでうちに帰るまでの2時間のドライブがどうしようもなく悲しかった。

冬がやってくる。ひとりぼっちの冬が。

物事がうまくいかない波が押し寄せることがある。なんにも進まなくて途方にくれるのさ。

私は極端に空間把握能力が弱い。

毎日朝起きて、働いて、ごはんを作ってお風呂に入って、片付けもして。そんなに大変なこと、できるわけない。

ライ麦パンとか、くるみパンとか、ことばだけで幸せ。

渋滞にはまるのがすき。手も足も出ないかんじが。

暗い中お香焚いてたら、読書灯に照らされた煙がシルクみたい。自在にかたちを変えて、美しい杢みたい。

最近、独り言をいうとちょっと元気になることがわかった。朝仕事行く前に、「寒いねー」とか。

ほんとうは何もかも、いつだって手放せる軽やかさでいたい。

10冊借りてた本を返しに行ったら、なぜか返したはずの本がお部屋にあったから次の日返しに行った。なのに、部屋からまた別の本がもう一冊出てき、もう延滞だ。
そして、DVDの中身を入れ忘れて返却したら携帯に電話が来た。そんなことばっかり。

はじめて、自分の書いた物語を誰かに読んでもらった。嬉しかった。

お買い物、世間のひとって何を買うか全部決めてから行くのかしら。そんな難しいこと。

一瞬でわかる。言葉の通じるひととそうでないひと。