はじめて読んだ、藤野千夜さんの自伝的小説。
編集者としての年月と、男から女への変化を試みてクビになるまでのいろいろ。
ただ本当に、あったことがつらつらと書いてある印象だったから、少し長かったけど、軽やかではある。
時代によって、生きづらい部分もあれば、風通しいい部分もある。
ジェンダーとかは今のほうが多様性を受け入れる風潮があるけれど、一方でコンプラとか、地雷の多さとか、不寛容という部分では今の方が窮屈だと感じる。
あんまり内面的な葛藤とか、書かないんだな。
芥川賞とった作品も読んでみたいと思った。