春、戻る

タイトルと表紙が素敵で読むことになった、瀬尾まいこの小説。
「そして、バトンは渡された」もそうだったけど、この人の書く物語は良くも悪くも軽やかで甘い。当たり前のことを当たり前に伝えてきて、そんなこと知ってるよって思うんだけど、改めて言葉にされるとやっぱりやさしく響くこともある。
「思い描いたように生きなくたっていい。つらいのなら他の道を進んだっていいんだ。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」
「私も、自分で思い描いた未来を歩くために、もがいていた。自分が決めたはずなのに、その道を歩くのが困難だった。でも、描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある。」