すばらしかった。
一五同盟だったんだ。
長く長く時間を過ごした絆を、一瞬にして飛び越えてしまうほどの引力が、きっとある。
だけど、良一のことも、徹也のことも、否定はできない。どちらの持つ思いがどちらより強いとか、そう言う事じゃないから。
いつまでも忘れないでいたいこと、ほんとうはたくさんあったはずなんだけどな。
「むりをして生きていても どうせみんな 死んでしまうんだ ばかやろう」
「そのリストの中で、ほんとのすべりどめって感じで最低にランクされてたのがーテッちゃんのお嫁さんになること」
「可能性がある人がうらやましい。自殺のことを考えるなんて、贅沢だわ。」
「自分を怒らせたという、そのことに対して怒っているのだから、釈明しても無駄なのだ。」
「世界中で一番きらいな人間は、ママだ、とぼくは思った。」
「ぼくはどこにいるのだろう・・・・。周りの生徒たちとの空気と、自分の胸の中に満ちている空気の、あまりの落差に、胸の奥が、きりきりと痛むきがした。」
「北沢」「生きろよ」「ああ、生きるよ」