2021-01-01から1年間の記事一覧

最高の離婚

坂元裕二脚本、やっぱり最高。 カルテットや大豆田とってもよかったから、古いのも見てみた。 瑛太はほんとすごいけど、尾野真千子と真木よう子の女優同士のぶつかり合いが迫力あったなあ。ドラマだけど、どこか生々しくて。 動物ベストテンとか、すいてると…

BUMP OF CHICKEN のライブ

バンプのライブ、オンラインでやってました。 出てくるだけで、涙が止まらなかったよ。 小学校の頃、スノースマイルの最初のひとことで藤くんが大好きになって。大学生になってはじめて行ったライブでも、最初に歌ったのがスノースマイルだった。 ポンツカで…

101個目の檸檬

スペシャルエッセイウィークなので、俵万智のエッセイにも手を出した。 好きな人の好きなものは、当たりが多いからね、私はこの作品を通して新たな作品たちにまた出会うだろう。 俵さんは演劇や絵画にも造詣が深いのだ。 父親の影響が大きいって言ってたけど…

下北沢について

私の大好きな下北沢。吉本ばななの住んでいた街。 彼女の作品も、やっぱり小説しか読んだことなかったから、エッセイは初めてだ。 だけど、小説もエッセイも同じなのかもしれない。 やっぱり、私には、この人の言いたいことがこころから「わかる」ような気が…

恋愛小説

玉木宏と小西真奈美による、素敵なラブストーリーでした。2人とも、品があってきれい。 金城一紀が原作の映画は、なんと言っても「GO」がよかったから、手がのびた。 子役の頃の神木隆之介くんも出てて、この頃から透明感と存在感がピカイチだったんだ。会わ…

元彼の遺言状

作品自体は、ロジックや知識がすごいとは思うのだけど、おもしろいとは思わなかった、かな。ミステリーとか、アクションとか、わかりやすいエンターテイメントへの関心が年々薄れていく気がしてさびしいけど、私の興味はやっぱり作者である新川帆立さん自身…

博士の本棚

小川洋子のエッセイはじめて読んだ。 もっと、しっかりしたイメージ持ってた。でも、ふわふわしてた。本棚の中身は、私とはほとんど被らない。外国の小説が好きなんですね。偏愛ですね。 作家さんの書くことに対する覚悟、みたいなものがよく見える。 小説を…

日記(2021年11月)

引っ越してきてからはじめて、こんなにもいろんな色の海をみた。何歳になっても、母親にだけ素っ気なくなる。本当の意味で甘えている。いつまでたってもセックスが気持ちいいのかどうなのかよくわからない。もう全部知ってるからあの人のこと嫌いになったり…

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

いいねいいね、鋭いね。 2人の短歌、どっちもおんなじくらい好きだ。 情景がふわっと浮かんでしまうもの。 思い出してしまう、まだなんの責任も負ってなかったような日々。なのに暗くて泣きたくなった日々。 天使を多用するのは、穂村弘の影響なんだろうか…

ダメな女

村上龍のエッセイ。 何度も同じことを言うのが少し気になったけれど。非常にはっきりと自らの主張を持っている人だと感じる。自分とは、意見が合うことも合わないこともあるけれど、基本的に、自立ということにこだわりを見せる人だなあと思います。「一度か…

ロマンチック·ラブ·イデオロギー

武蔵美の学生さんだったんだ! 表紙の絵が最高。 まさに、新鋭。すごい言葉の感覚だ。 こんなに好きな句がたくさんある歌集はめずらしい。やっぱり、近い年齢のひととは感覚が合いやすい、かな。「科学では証明できない交際相手に海がないと言われたら海はな…

もしかして愛だった

阿川佐和子のエッセイ呼んでみた。 表紙の絵書いてる人、星新一のショートショートシリーズと一緒だな。 中学の頃、ショートショートにはまってたの、懐かしく思い出す。 タイトルに騙されたけど、買い物と食べ物の話が大半。 すごい読みやすいけど、あんま…

バブルへGO!

たまに、楽しい気持ちで見るには、なんでもありのドタバタコメディもいいかもね。タイムマシンものは、論理の破綻が気になっちゃうけれども。 少し古い映画もいいよね。阿部寛とか、広末涼子、薬師丸ひろ子。俳優さんの少し若いころを見れるのはいつでも楽し…

笹の舟で海をわたる

派手な展開を描くのではなく、一辺倒のキャラクターを描くのではなく。丁寧に丁寧に些細な出来事を紡いでいくことで、例えばある1人の女性が生涯に渡って抱える酷く個人的な思い込みに説得力を持たせていく、ということを角田光代さんはしていて。 小説を読…

エターナル·サンシャイン

コメディではないジム·キャリーを初めて見た。とってもよくできた脚本のおかげで、退屈しなかった。主演の2人もだけど、キルスティン・ダンストが魅力的だった。 記憶を消しても、他の人は覚えてるという時点で、けっこう制度としては破滅しているようなき…

誰か故郷を想はざる

寺山修司の故郷、青森。 アルコール中毒だった父。銃口を息子の胸に突きつける。息子に心中を強いる母。やさしく立っている廃墟。 憎悪のひそむ、コミュニケーションを必要としない家庭。 こんなにも小さい頃の記憶があって、ダイレクトに伝わる表現能力が羨…

日記 (2021年10月)

Aマッソの加納ちゃんにはまってました。 満島ひかりやカネコアヤノもそうだけど、私はどうやら少年みたいな女の人が好きらしい。素直に。素直に。素直に話してみたい。雑貨屋さんでクリスマスの小さい女の子を3体入手しました。クリスマス雑貨って見てるだ…

芸人さんのエッセイ

ナナメの夕暮れ、と、僕の人生には事件が起きない、を読みました。コンビというのは面白いもので、2人きりの組み合わせによって生み出されるものが全然違って、売れたり売れなかったり。いくら本人たちが楽しくても、仲が良くても、客観的にくだされる評価…

花とアリス

蒼井優のバレエのラストシーンが素敵。 少女だった頃から、すごい透明感と存在感。ずっと輝き続けてるの、かっこいいなあ。 蒼井優と鈴木杏は、どっちも声がすごくいいと思った。2人でじゃれてる時とか本当に、カメラの存在を感じさせないところが、ありふ…

劇場

又吉直樹の小説は読んだんだけど、映画を見ていなくて、はじめて見ました。 2人の関係性が変わっていく様子が丁寧に描かれてて、時間の経過というのが、とっても絶妙に表現された映画だと思いました。2時間そこらで、序盤に起きた出来事を心から懐かしいっ…

Chara

満島ひかりが、Charaが女優してる姿がすごくよかったって「僕らの時代」で言ってたから見てみたくって。 そしたら、本当にすっごいよかった。岩井俊二監督の、2作品しか出てないんだ。「スワロウテイル」と「Picnic」。 スワロウテイルは、俳優陣がとにかく…

8½

フェリーニ映画というものを初めて見ました。とても、わかりづらい作品だった。説明もなにもないまま混沌の中で進んでいくから、映画が終わってはじめて、やっと少しだけ意味がわかるような。 でも、フェリーニはこの作品を、理解する映画ではなく感じる映画…

金米糖の降るところ

たまに出てくるスペイン語が懐かしかった。姉妹の結びつきというのもよくわかった。私たちは時々、私たちにしかわからないような言葉で喋ることがあるから。江國香織の凛とした作品たちは、覚悟を決める勇気をくれるような気がしてる。欲しければ奪う、その…

理由なき反抗

ジェームズ·ディーンの作品が見てみたくって。タイトルが、かっこいいね。Rebell without a cause. 若くて脆くて危なっかしくて鋭くて。突き抜けたカッコ良さというものを持っている人のこと、カリスマっていうのかな。尾崎豊、窪塚洋介、甲本ヒロト、とか。…

代筆屋

辻仁成の小説。こんなにもロマンチストな男の人、みたことがない。すごいなあ。表現が豊か。ちょっとかっこつけた文章も含めて癖になる。 いくつもの物語の中で、きちんと前置きでハードルをあげておきながら、読者を落胆させないような、期待を超えてくるよ…

春、戻る

タイトルと表紙が素敵で読むことになった、瀬尾まいこの小説。 「そして、バトンは渡された」もそうだったけど、この人の書く物語は良くも悪くも軽やかで甘い。当たり前のことを当たり前に伝えてきて、そんなこと知ってるよって思うんだけど、改めて言葉にさ…

日常

裸足で、岩山を登った。こういう危険な遊びを一緒にやってくれるのは、私の周りではたいてい男の子たち。少年少女の友情をいつまでも持ち続けていたい。嫌な言葉を言われると、何度も自分の中で繰り返して、だんだん慣れてきてそろそろ痛みを忘れてしまえる…

青少年のための自殺学入門

死から目を逸らさないで生きるには、人生は長い。そういうなかで、死というものを見つめ続けた寺山修司は、やっぱり鮮やかに生きていたんだろう。 「きれいな花を見ていたら死にたくなった」という気持ちは理解されない。理性的判断が優先している社会では、…

不良少女入門

寺山修司の好きなものがたくさん書かれててそれらを知りたくなった。 寺山修司、美輪明宏、三島由紀夫、篠山紀信。燃え上がっていた新宿。みてみたかった。 そんな時代を縦横無尽に遊び尽くした寺山修司を。 私にとっては、尾崎豊、みたいな位置づけ。 こと…

はじめての短歌

短歌をつくる時の心得がわかりやすくつまってる。 こんなにも理路整然としていながら、自分は社会的には全然だめだという総務課長。一体何者なんだこの人は。「生きのびる」ためではなく「生きる」ことを歌う。「生きのびる」という命題が生み出した社会の強…